日枝神社にはその1(大鳥居のある正面の石段)とは別に、もうひとつの石段があります。東京メトロ銀座線の赤坂見附駅から徒歩約10分。こちらはたくさんの赤い幟(のぼり)が両脇にずらりと並び、後半にカーブして頂上が見えない構造が印象的な、その1とはまったく異なる雰囲気の石段です。
東京メトロ銀座線・南北線「溜池山王駅」または銀座線・丸ノ内線「赤坂見附駅」下車、徒歩約10分。日枝神社の敷地内にあります。その1とあわせてセットで訪れるのがおすすめです。
石段は小ぶりで登りやすい設計です。歩きやすい靴でお越しください。境内での参拝マナーを守り、静かに通行しましょう。
この石段の第一印象は、赤い幟の多さです。両脇にずらりと赤い幟が立ち並び、石段はそれほど大きくはないものの、赤の連なりが独特の存在感を放っています。そして後半でゆるやかにカーブしていて、頂上が見えないのがなんともいい。「この先に何があるのだろう」という期待感を自然とかき立ててくれます。
登り始めると、少しずつ先が見えてきます。カーブのおかげで最初は隠れていた頂上への道が、一段一段登るごとに少しずつ姿を現してくる感じです。「もう少し、もう少し」と引っ張られるような感覚があって、足が自然に前に出ます。
赤い幟が続く中を登っていくと、「この先に何か大きなものがあるぞ」という気持ちが高まってきます。幟ひとつひとつは小ぶりですが、それが連なることで醸し出す雰囲気は、参道としての力強さがあります。神社に向かって歩いているという感覚を、この幟の列がはっきりと伝えてくれます。
頂上まで登り切って振り返ると、赤い幟がずらりと下まで続いている様子が一望できます。下から見上げていたときとは逆方向の眺めで、幟ひとつひとつが風にはためいていて、なかなか勇ましい景色です。その1の開放的なスケール感とはまた異なる、こちらは凛とした参道らしさが印象に残りました。
日枝神社を訪れる際はぜひその1とその2、両方の石段を歩いてみてください。同じ神社の敷地内にありながら、まったく異なる表情を持つ2つの石段を楽しめます。